等の方法があるでしょう。
もし自分で作る場合は、入門書の後ろに付いている天文暦と東京(北緯35度)の室項表で事足ります。
正確なものを作ろうとするなら、西洋占星術用のパソコンソフトを購入するのがベストですが、
それが不可能な場合は、
以上の書籍を用意する事になります。
小数点以下の精度はパソコンソフトに劣りますが、入門書のデータで作るよりは正確です。
特に、北海道・東北地方や九州沖縄(および外国)で生まれた方の場合は、
その地域の緯度に合った室項表があるのがベターです。
※ちなみに、私自身のホロスコープを、入門書の北緯35度の室項表で作ると、
出生地(北緯42度)で作ったものに比べ、アセンダントが+5度ズレてしまいます。
最近では、日本版=日本時間午前0時を基準にしたもの もいくつか出ています。
どれもが、惑星の位置の度分の正確さを謳い文句にしています。
現時点の私には、どれが決定版なのか判断が付かないのが正直な所です。
書籍名:Raphael's Astronomical Ephemeris of the Planets' Places for xxxx
出版社:W.Foulsham & Co.Ltd,(イギリス)
いわゆる「ラファエルの天文暦」。 xxxx の部分には、その年度(西暦)が入ります。
1年間の星の動きを1冊にまとめたものです。
少なくとも自分の生まれた年の分だけは、手許にあると便利です。
毎日のグリニッジ正午(日本時間で午後9時)の各惑星の位置、 (月のみ午前0時も)
各惑星が正確な座相を作る日時分、各惑星が星座を移動する日時分、各惑星が1日に動く速度、
等が載ってます。
赤緯 declination も載っているので、パラレルも調べられます。
なお、キロンの位置は載っていません。
毎年秋頃に、その翌年度版が発売されます。洋書を扱う書店で注文します。
古い年度のものは入手出来ない事もあります。
ちなみに2002年度版は税込1278円でした。
書籍名:Raphael's Tables of Houses for Northern Latitudes
出版社:W.Foulsham & Co.Ltd,
北緯02度00分〜北緯50度05分、北緯59度56分に対応する室項表です。
日本国内であればこれ1冊で十分です。
10年前書店で注文した時は1200円程度でした。
※出生地の緯度が1度違うと、アセンダントは最大で約1度弱違ってきます。
ちなみに出生地が南半球の場合は、北緯の表を元に多少の計算を加えて出します。
書籍名:Raphael's Tables of Houses for Great Britain
出版社:W.Foulsham & Co.Ltd,
北緯50度22分〜北緯59度00分に対応します。
10年前は1200円程度でした。
(2001-11-22)
夏の期間、時間を普段より1時間進める事を、サマータイムと呼びます。
これの実施された期間内に生まれた人の場合は、
出生時間(時刻)
から1時間を引いて、ホロスコープを作ります。
※これは西洋占星術に限らず、四柱推命や紫微斗数など、
出生時間を基にして占う占いの基本となっています。
ヨーロッパや北米には特に多いですが、オセアニア、南米、中東でも導入している国があります。
日本や韓国などでも、一時的に導入され数年で廃止された経緯があります。
以上の点をそれぞれ、その都度確認する必要があります。
なお、日本国内でサマータイムが実施された期間は、
1948年5月2日〜9月11日
1949年4月3日〜9月10日
1950年5月7日〜9月9日
1951年5月6日〜9月8日 です。
開始日は、01時00分から始まり、(00時00分〜59分は存在しない事になる)
一日は23時間となります。
終了日の終わりの方には、24時00分〜59分が加わり、一日は25時間となります。
※昭和二三年四月発令の夏時刻法を解釈すると、このようになりました。
(昭和二五年三月に改正法発令、昭和二七年四月に廃止)
時刻には、以下のような表記がよく添えられています。
外国で生まれた人のホロスコープを作る場合、作ってもらう場合、
その表記の意味には十分にお気を付け下さい。
※Sは、Summerの略の事も、Standard(標準)の略の事もあります。
また、その略号の脇にあるプラスまたはマイナスの数値は、
世界標準時(=グリニッジ標準時)との時差を表します。
例)
GMT= Greenwich Mean Timeの略 グリニッジ標準時、イギリスの標準時にして世界の標準時
BST= British Summer Time 英国夏時間
EST= Eastern Standard Time 東部標準時(アメリカ合衆国東部やカナダ東部など)
EDT= Eastern Daylight Time 東部夏時間
JST(+0900)= Japan Standard Time 日本標準時、世界標準時より09時間00分進んでいる意味
年月日の表記は、YYYY年MM月DD日の場合、
DD.MM.YYYY とされる事も、MM.DD.YYYY とされる事もあります。
例えば1990年8月6日なら、6.8.1990 とも、8.6.1990 とも表記され、誤解の元となるようです。
国や言語圏によっても、または表記する個々人によっても違うそうですので、注意を要します。
なおISO基準では、年月日の表記は YYYY.MM.DD とされています。
この例なら 1990.08.06 となります。
ちなみに同じ基準で、時分秒の表記は、HH時MM分SS秒の場合、HH:MM:SS とされます。
HPのアクセスしやすさを検討するW3Cの基準では、
年月日の表記は -(ハイフン)を使って YYYY-MM-DD とされています。
この例なら、1990-08-06 となります。
※ /(スラッシュ)は分数と、 .(ピリオド)は小数と間違えられやすいでしょう。
(2001-12-12) ※2002-02-05加筆