先天運を見る命(めい)の占いでは、
より詳細に占うために
その人の出生時間を要するものが多いです。
西洋占星術や四柱推命では、出生時が不明でもある程度占えるものの、
出生時間を加味した詳細な占い結果にはやはり及びませんし、
紫微斗数(しびとすう)では、
出生時が2時間違うと全く違う命盤(めいばん)になってしまい、
全く占えなくなってしまいます。
なのに残念ながら、ご自分の出生時刻をご存じない方がまだまだ多いのが現状です。
そこで、私が使っている、出生時間の推測法をいくつか挙げておきます。
これらの内複数の視点を使って総合的に判断します。
職人的カンの世界です♪
出生時間が解らない時も併せてどうぞ。
(当然ながら、体調に特に問題がない場合)
仰向けに寝るのが一番ラクな人は、子卯午酉の刻に生まれた可能性が大、
うつ伏せに寝るのが一番ラクな人は、丑辰未戌の刻に生まれた可能性が大、
横向きに寝るのが一番ラクな人は、寅巳申亥の刻に生まれた可能性が大である。
つむじが眉間の延長線上(中心)にある人は、子卯午酉の刻に生まれた可能性が大、
つむじが眉間の延長線上から大分それているか、
もしくは二、三ある人は、丑辰未戌の刻に生まれた可能性が大、
つむじが眉間の延長線上から少しそれる人は、寅巳申亥の刻に生まれた可能性が大である。
『以上の二種の生時予測の法は、「星平会海全書」に記載されている。』
と、鮑黎明(ほう・れいめい/ぱお・りーみん)氏の
「飛星紫微斗数闡秘(ひせいしびとすうせんぴ)」には記載されています。
(「せん」は門ガマエに単の旧字・「ひらく」とも読む)
この二つは、特定の占いの知識がない人にも解りやすい方法でしょう。
出生時刻(明石標準時)に、出生地と明石市との時差をプラスorマイナスしたものが
午後11時〜午前1時なら子の刻生まれ、午前1時〜午前3時なら丑の刻生まれ、・・・となります。
従って、札幌市(時差・+25分)では、
明石標準時で午前0時35分〜午前2時35分が丑の刻、
沖縄県石垣市(時差・−43分)では、
明石標準時で午前1時43分〜午前3時43分が丑の刻、となります。
詳しくは、全市町村の時差/経度/緯度のページをご覧下さい。
その人の太陽、月、上昇宮と、
その人の父親または母親または子供の
太陽、月、上昇宮のうち、
どれか一つまたは複数が同じ星座になる事があります。
(太陽みずがめ座
月ふたご座の母親から、
太陽ふたご座
上昇宮みずがめ座の息子が生まれたり。)
実の親子の間だけではなく、育ての親と子の間にも、そういう強い相関関係が存在するそうです。
また、その人と、その人が飼っているペットにも、同じ相関関係が見える時があります。
(月てんびん座の人が、
太陽てんびん座の犬を飼ってたり。)
その人の容姿やパッと見の印象やキャラを見て、
どの上昇宮がしっくり来るか、どんな惑星の影響が強そうか、推測します。
(上昇宮の解説・源氏名Kバージョンもあります。)
生まれた月日と上昇宮から、出生時間は推測できます。
アセンダント、MC、またはディセンダント、IC。
ホロスコープ上のこの4箇所に重要な惑星が来る時に、
人生上の大きな・または転機となる出来事が来ると言います。
私個人が見てきた限りでは、特に、
トランジット(現在運行中)の木星
t、
トランジットの土星
t、
プログレス(進行)の太陽
pが
その4箇所と重なった時に、人生上の転機または大きな意識改革が起こりやすいようです。
就職、結婚、重要な転職、独立、一人暮らしの開始、または退院や出所などの時、
どの惑星が何座の何度にあったかで、アセンダントやMCなどが何座の何度かを推測できます。
男性の金星がある星座と、
その男性が好きな女性有名人の上昇宮が、
良く同じエレメント(火・地・風・水の四分類)にあったりします。
または、女性の金星がある星座と、
その女性が理想とする・憧れる・可愛いor綺麗だと思う女性有名人の上昇宮でも、同じ事が言えます。
その人は、どんな有名人に似てるか⇒
その有名人は、金星が何座(どのエレメント)にある人から好かれるか⇒
その人の上昇宮が何座(どのエレメント)か を推測します。
または、その人(男女問わず)が、
金星が何座にある人(男女問わず)からよく可愛がられるか、
そこからも推測が出来ます。
余談だが、(敬称略)
・何か知らんけど、金星が地の星座
(おうし座、
おとめ座、
やぎ座)にある男は、
何故かいつも森高千里や安室奈美恵のファンだったりする。
・伊藤つかさファンクラブに入っていた男は何故かいつも、
金星を水の星座
(かに座、
さそり座、
うお座)に持っている。
菊地桃子(上昇宮かに座)や
宮崎美子(上昇宮うお座)を好きな男も同様だ。
・オードリー・ヘップバーンや工藤静香
(ともに上昇宮ふたご座)をタイプだと言う男は何故かいつも、
金星を風の星座
(ふたご座、
てんびん座、
みずがめ座)に持っている。
チェ・ジウ(冬ソナヒロイン)のファンも同様だ。
・金星が火の星座
(おひつじ座、
しし座、
いて座)にある男はよく、
鷲尾いさ子を女神の如く崇拝している。
奥菜恵(上昇宮いて座)や
(風の谷の)ナウシカを好きだとも言う。
同性同士か異性同士かを問わず、AさんがBさんに対して、
ついつい世話を焼いたりかばってあげたり理解者となったり援助したりしてしまう、という場合、
Aさんの木星とBさんの上昇宮が
同じエレメント(火・地・風・水の四分類)の星座にある事があります。
その人が良く、
木星が何座(どのエレメント)にある人から好感を持たれているか、助けてもらっているかで、
その人の上昇宮も推測できます。
月のある星座は、普段外には出て来ないその人の気質やムードを表します。
切れ者の政治家が実は笑うと可愛いとか、オンナオンナしたアイドルが実は笑うと涼しげだとか、
笑った時には、表向きのキャラが一瞬崩れて、その人の内面の気質が見えて来るものです。
そこから、月が何座にあるか、月がどんな惑星と座相を作っているかを推測します。
月が星座を移動する日に生まれた人の場合、特に有効です。
(ってゆうか、二日に1日は月が星座を移動する日です。)
なお、ご自分の月の星座が分かる場合は、「自分がその人の笑顔をどう感じるか」も、
判断の手助けになってくれます。
私個人が今まで見てきた限りでは、(敬称略)
月が火の星座
(おひつじ座、
しし座、
いて座)にある人は、笑うと
押しの強さ・熱さ・元気・私が私がという自己主張 を感じさせます。
(月がうお座のワタシ源氏名Kから見ると、ちょっと疲れます。ゴメンナサイ)
月がおひつじ座=小池栄子、和久井映見、山口百恵、
月がしし座=長澤まさみ、瀬戸朝香、葉月里緒奈、渡部篤郎、
月がいて座=中山美穂、安室奈美恵、BoA、
月が地の星座
(おうし座、
おとめ座、
やぎ座)にある人は、笑うと
消えてなくなりそう・恥ずかしそう・はにかんだ感じ に見えます。
(月うお座の私から見ると、安心感はあります。
ただ、「この人本当に感情表現出来てんのかなぁ?」と心配になります。)
月がおうし座=横山めぐみ、松田聖子、はなわ、
月がおとめ座=小泉純一郎、イチロー、藤原紀香、
月がやぎ座=葛山信吾、後藤真希、久本雅美
月が風の星座
(ふたご座、
てんびん座、
みずがめ座)にある人は、笑うと
爽やか・涼しそうor冷たそう に見えます。
(月うお座の私から見ると、自分にないものを持ってて魅力に感じます。
ちょっとコンプレックス感じたりします。)
月がふたご座=香取慎吾、小室哲哉、小沢真珠、
月がてんびん座=竹内結子、酒井法子、水野美紀、
月がみずがめ座=木村拓哉、アルフィー高見沢、森高千里、松浦亜弥
月が水の星座
(かに座、
さそり座、
うお座)にある人は、笑うと
とろけそう・優しそうor情けなさそう に見えます。
(月うお座の私から見ると、文句なしに「可愛いじゃーん」と思えますが、
自分と似たものを感じて恥ずかしくなります。)
月がかに座=KONISHIKI、城島茂、工藤静香、高木美保、
月がさそり座=パパイヤ鈴木、小雪、桜井幸子、
月がうお座=草なぎ剛、松井秀喜、竹野内豊、田中美佐子、岡江久美子
余談だが、月がうお座の女は、「理想の妻」「理想の母親」アンケートに良く名を連ねたりする。
一方、月がうお座の男は、
癒し系かイジられ役か
あるいはその両方だったりする。
しかも、イジられても嫌と言えず「されるがまま」になっていたりする。
出生時が漠然としている人なら、
それに近い時間帯で命盤(めいばん)を複数作ってみます。
例えば、昼過ぎ生まれと解っている人なら、
午刻生まれの命盤、未刻生まれの命盤、申刻生まれの命盤と、3種類作ります。
本人のキャラや、恋愛や仕事での今までのパターンなどと照らし合わせて、
最もふさわしい命盤が、生まれた刻を示します。
また、出生時が全く解らない場合は、何なら12通り全部作ってみても構いませんが、
他の推測法で時間をある程度絞り込んでから各々作ると良いでしょう。
父か母の命盤を作る。
その命盤の命宮(めいきゅう)、
財帛宮(ざいはくきゅう)、
遷移宮(せんいきゅう)、
官禄宮(かんろくきゅう)にある主星のいくつかは、
大概、その子供の命盤の父母宮(ふぼきゅう)内にある。
兄弟姉妹の命盤を作る。
その命盤の命宮、財帛宮、遷移宮、官禄宮にある主星のいくつかは、
大概、その兄弟姉妹の命盤の兄弟宮(けいていきゅう/きょうだいきゅう)内にある。
子供の命盤を作る。
その命盤の命宮、財帛宮、遷移宮、官禄宮にある主星のいくつかは、
大概、その両親の命盤の子女宮(しじょきゅう)内にある。
参考文献:「飛星紫微斗数闡秘(ひせいしびとすうせんぴ)」 鮑黎明(ほう・れいめい/ぱお・りーみん)・東洋書院・1982年
(2005-05-21) (初出・2004-08-09〜14 の日記)