西洋占星術(アストロロジー astrology)には、余りにも沢山の手法や着眼点があって、
しかもそのどれもが奥深いので、初心者の方々は混乱させられるかも知れません。
しかし基本は、
どの惑星=その人の意識の中のどの部分が、
(知性とか感情とか天使とか悪魔とか色々あるっしょ)
どの星座=どういう傾向を持ち、
(広く浅い知性とか)
どの室 =どういう方向に発揮されるか?
(広く浅い知性が人を楽しませるために使われる、とか)
で、占います。
出生時間がわかる方なら、どの室=どの方向 が占えます。
その他に、惑星同士の取る角度や、星以外のいくつかの重要ポイントの位置などを加味します。
その人を占う基本となる図面を、
ホロスコープ horoscope (出生天宮図)と呼びます。
チャート chart、マップ map 等とも呼ばれます。
それを作成するのに必要なデータは、以下のものです。
※もちろん、生年月日が解るだけでも、かなり詳しく占えます。
その人の基本的なキャラを定義付けするのには、特に以下の3要素を重視します。
太陽
その人の基本的な生きる姿勢、アイデンティティ
「一言で言ってあなたは何物か?」と聞かれたら何と答えるか?
その人の、昼=公的生活での姿。
俗に言う○○座生まれとは、この太陽のある星座を指します。
月
その人の感情、内面、幼少時の性格
その人の、夜=私生活での姿。
アセンダント(上昇宮)
出生時に東の地平線が何座の何度にあったか
その人の容貌、外見、体質、人から見た表向きのキャラ
または本人の「人からこう見られていたい、人前ではこうでありたい」という希望
※約4分で1度、約2時間で1星座移動します。
経度が1度違うと1度動きます。緯度が1度違うと最大で1度弱動く事があります。
この3要素を押さえるだけでも、太陽星座だけでは見えなかったその人の傾向が、かなり見えて来ます。
この3つの星座の中に、いわゆる「相性の悪い星座」の組み合わせがあると、
その人は自分の内部に矛盾を抱える事になります。
しかしそれは、色々な異なる環境に対応出来るという才能の源ともなります。
反対にその3つの星座が、いわゆる「相性の良い星座」の組み合わせだけだと、
特定の世界に対しては非常に適応出来ますが、
それ以外の世界に対してなかなか適応出来なかったり、コンプレックスを抱えたりします。
(2001-09-03) ※2001-05-04執筆のものに加筆